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2021 年度 実績報告書

悪性腫瘍関連凝固異常症による脳血管障害の実態調査と新規バイオマーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 15K08915
研究機関大阪大学

研究代表者

坂口 学  大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (70432474)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2022-03-31
キーワードがん / 脳梗塞 / 多施設共同前向き観察研究
研究実績の概要

脳卒中センターを有する国内9施設において、がん合併脳梗塞の実態調査(多施設共同前向き観察研究)を行なった。脳梗塞発症時に活動性がんを有する患者を対象として、脳梗塞発症1年後まで追跡調査を実施した。135例が登録され、年齢中央値は75歳、52例(38.5%)が女性であった。がん種は肺がんが最多で、77例(57.0%)がステージ3以上の進行がんであった。1年後の生存率は54.1%、脳卒中再発は10.3%、出血性合併症は9.0%であった。
本研究は、がん合併脳梗塞の実態調査を多施設共同前向き観察研究で行なった我が国初めての研究である。がん患者が高齢化しており、がん患者の併存症管理の重要性が高まっている。その中でも、がんと脳卒中は共通のリスク因子があり、重要な疾患である。活動性がんを有するがん患者が脳梗塞を発症した場合、半数以上でステージ3以上の進行がんであること、1年後の生存率が54.1%であることは、今後のがん診療・脳卒中診療を行う上で、重要な知見となる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] Cryptogenic stroke と悪性腫瘍2022

    • 著者名/発表者名
      坂口 学
    • 学会等名
      第25回日本栓子検出と治療学会
    • 招待講演
  • [学会発表] がんと脳卒中: がん関連血栓症による脳梗塞の診断と治療2021

    • 著者名/発表者名
      坂口 学
    • 学会等名
      第53回日本動脈硬化学会総会
    • 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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