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本研究では、小分子RNAの一つであるmiRNAの一部がBRAF変異陽性の大腸癌サブグループの発癌において重要な役割を果たしていると仮定し、そのmiRNAを同定、さらに機能を解明するために、ヒト大腸癌組織におけるmiRNA網羅的発現解析とヒト大腸癌細胞株を用いた機能解析を実施した。BRAF変異癌で低発現のある1種類のmiRNAが癌抑制遺伝子の機能を有すること、また抗EGFR抗体などの治療感受性に関与することを新しく見出した。現在、このmiRNAの異常制御機構や関連シグナル伝達経路の解析を行っている。今後本研究の知見が、新規治療標的分子の同定や新規分子治療の開発につながることを期待している。
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