世界180カ国以上でHBワクチン接種は行われており、日本ではGenotype Cに対応するHBワクチン(ビームゲン)が使用されてきた。しかし、ビームゲン接種者のうち約10%はHBs抗体を獲得できず、その原因は不明であった。本研究により、特定のHLA-DR-DQ分子によるHBs抗原の認識(ワクチン低反応)、およびBTNL2分子によるT細胞やB細胞の活性制御(ワクチン高反応)がHBワクチンの効果に重要な役割を果たすことが明らかとなり、今後国際共同等を進めることで、ユニバーサルワクチネーションが行われている日本やその他の国において、HBワクチンの適正かつ効率的な使用方法の確立が期待できる。
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