研究課題/領域番号 |
15K09005
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山本 直樹 山口大学, 大学教育機構, 准教授 (90448283)
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研究分担者 |
藤澤 浩一 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00448284)
高見 太郎 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60511251)
松本 俊彦 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70634723)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 再生医療 / 骨髄幹細胞 / 肝臓再生 / 肝線維化抑制 / 免疫電顕 |
研究実績の概要 |
全骨髄細胞投与のGFP/CCl4モデルを作成し、肝組織を浮遊切片法による高感度免疫電顕法とFEI社製の透過型電子顕微鏡Tecnai12BTと走査型電子顕微鏡Qunta3D FEG Dual Beamシステムを用いて形態学的変化、トモグラフィーによる微細構造と3D構築による立体構造を構築し解析したところ、骨髄由来肝臓修復細胞である2種類の小型細胞(EpCAM陽性、CXCR4陽性)と類円形の大型細胞(MMP9陽性)を認めた。 またGFP TGマウス全骨髄細胞からMSCを分離(Veritas Easy step kit ST19771を使用)し、培養GFP陽性骨髄由来間葉系細胞(MSC)を確立し持続肝障害モデルにPassage1~4までのそれぞれの培養細胞群を投与し、肝組織を摘出、GFP/CCl4モデルでの全骨髄細胞の群の肝組織と肝線維化評価・肝機能解析・GFP陽性細胞の局在解析を行ったところ、全骨髄細胞投与群の方が肝線維化抑制効果を認めた。 またMMP9発現細胞標識トランスジェニック(MMP9/ LacZ-DsRed Tg)マウスを利用して、このマウスの骨髄細胞をCCl4肝線維化モデルに投与して、MMP9の発現とMMP9陽性細胞の局在の解析を行っている。 またGFP陽性全骨髄細胞をEpCAM陽性・陰性群あるいはCXCR4陽性・陰性群に分離し(BeckmanCoulter MoFlo AstriosとAutoMACS使用)それぞれの群を持続肝障害(CCl4)モデルに静脈投与し、その肝臓内でのEpCAM陽性細胞やCXCR4陽性細胞の形態や特徴を解析したところ、EpCAM陽性細胞群は肝組織門脈域周囲に停滞し、貪食細胞の遊走を助けている動態を示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
培養・非培養の骨髄細胞による肝臓組織解析・免疫電顕による様々な抗体発現解析や各種遺伝子改変マウスを使用した環境による投与骨髄細胞の動態の解析など動物実験による解析がメインのため、解析・結果・再現性を得るのに時間がかかっているが、何とか実験は計画に沿って行われているため。
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今後の研究の推進方策 |
肝線維化モデル(GFP/CCL4モデル)を利用して、さらに投与骨髄細胞の特徴・相違点の解析を免疫電顕等で解析を行っていきながら、MMP9発現細胞標識トランスジェニックマウスや、CXCR4 KOやAK4 KO等様々な遺伝子改変マウスでの解析で更に投与骨髄細胞の動態や能力等の解析を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
培養・非培養の骨髄細胞による肝臓組織解析・免疫電顕による様々な抗体発現解析や各種遺伝子改変マウスを使用した環境による投与骨髄細胞の動態の解析など動物実験による解析がメインのため、解析・結果・再現性を得るのに時間を費やすため。
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次年度使用額の使用計画 |
この未使用額については、MMP9発現細胞標識トランスジェニックマウス、CXCR4 ノックアウトマウス、AK4 ノックアウトマウスの肝臓組織解析と表現型解析と投与した骨髄細胞の体内動態の解析などに用いる試薬の購入費に使用する。
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