研究課題
基盤研究(C)
本研究では、アディポカインであるB細胞活性化因子(BAFF)の脂肪性肝疾患の進展過程の病態への関わりについてBAFF欠損マウス、BAFF受容体欠損マウスを用いた解析した。高脂肪食で飼育すると、BAFF欠損マウス、BAFF受容体欠損マウスではインスリン抵抗性および内臓脂肪組織炎症が軽減した。一方、肝脂肪化および肝発癌は高脂肪食飼育BAFF欠損マウスでは改善、高脂肪食飼育BAFF受容体欠損マウスでは増悪した。以上から、BAFFは脂肪性肝疾患の肝発癌を含めた進展に関わっていることが示唆された。
肝臓病学