肝癌に対し肝動脈化学塞栓療法(TACE)前後でのケトン体測定の意義,骨格筋との関連性について検討した。骨格筋の量的評価としてPMI(psoas muscle index)、質的評価として IMAC(intramuscular adipose tissue content)を解析した。多変量解析では総ケトン体比が生存に寄与する因子として抽出された。総ケトン体比に関与する因子をロジステック回帰を用いて解析したところIMAC ,腫瘍径が上昇に寄与する因子であった。治療後総ケトン体の低下には骨格筋の質が関与している可能性が示唆された。骨量について検討を行うも肝癌の進展予後への関与はみられなかった。
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