正常マウスの膵組織と、膵特異的K-ras変異マウス内で誘導されるPanIN組織と、通常型浸潤性膵癌組織との三者でのmiRNA発現状況を比較した。その結果、miR-125b が正常膵組織から段階的に発現量が増えるmicroRNAとして同定できた。さらに、3次元培養では microRNA125bが核内に移行することを見いだした。microRNA125bと結合する蛋白を質量分析にて同定したところ、Galectin 3 というシャトリング蛋白が同定され、miR-125bの核移行への関与が示唆された。さらに、核内のmiR-125bは配列特異的にmRNAのスプライシングに関与していた。
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