研究成果の概要 |
胆管上皮細胞特異的にKras, TGFbR2, E-cadherinの3つの遺伝子変異を導入することによって、胆管壁浸潤型の肝外胆管癌マウスモデルを樹立することに成功し、その発癌機序を解明するとともに、治療標的の候補となる分子として炎症性サイトカインIL-33を同定した。さらに発癌過程を詳細に観察することによって、胆管癌が胆管周囲付属腺という胆管周囲にある腺組織から発生しうることを明らかにした。本モデルは胆管癌の発癌機序解明だけでなく、新たな予防法の開発や新規薬剤の前臨床試験など、様々な方面で有力なツールになると期待される。
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