IgG4関連硬化性胆管炎(IgG4SC)における内視鏡的胆道生検、NBIを用いた診断法を検討した。免疫染色を併用した胆管生検所見は、IgG4SCにおいて12%(3/25)に陽性で、PSC、癌では陰性であった。マクロファージ浸潤も不能であった。NBIによる十二指腸乳頭部診断はIGG4SCにおいて65%(26/40)に認めた。内視鏡生検での癌の診断率は72%(35/48)であった。IgG4SCにおいて免疫染色はIgG4/IgGのみが有用であった。超音波内視鏡所見による膵内胆管から肝門部胆管まで連続する粘膜病変(CSML)が診断に有用であった。
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