我々は1型自己免疫性膵炎(AIP)においてM2マクロファージが重要性な働きをしていることを報告してきた。今回我々は、1型AIPの膵局所、抹消血中の好塩基球について検討した。 1型自己免疫性膵炎においても通常の組織では認められない好塩基球が膵局所において認められ、この好塩基球はToll-like receptor (TLR) 4のシグナルを介して活性化することがわかった。また一部の症例ではTLR2シグナルを介することがわかった。このことから1型AIPにおいても気管支喘息、アトピー性皮膚炎と同様に好塩基球を介したM2マクロファージの反応が重要な役割を果たしている可能性が示された。
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