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2015 年度 実施状況報告書

膵臓癌細胞特異糖鎖修飾ルミカンを標的とした新規膵癌早期発見法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K09054
研究機関近畿大学

研究代表者

山本 哲志  近畿大学, 薬学部, 助教 (20453920)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードルミカン / プロテオグリカン / 膵臓癌
研究実績の概要

膵臓癌・食道癌・胃癌・大腸癌など消化器癌細胞で発現・分泌しているルミカンを解析することで、糖鎖修飾構造の異なる、膵臓癌細胞に特異的な糖鎖修飾構造をもつルミカンの存在を明らかにするため、本年度は、タグ付のルミカン発現ベクターを構築し、これを培養消化器癌細胞に遺伝子導入を行うこととした。調製したルミカン過剰発現消化器癌細胞が培養液中に分泌しているルミカンをタグに対するアフィニティ担体を用いて精製することで、解析調製を行った。
まず初めに、本研究の目的でもある膵臓癌細胞におけるルミカンを解析するために、培養膵臓癌細胞であるPANC-1とBxPC-3の2種類の細胞に遺伝子導入を行った。その結果、対照細胞と比較して、遺伝子導入を行ったそれぞれの細胞においてルミカンの遺伝子発現が、数千から数万倍に上昇していた。一方、ルミカンタンパク質の過剰発現を確認した所、遺伝子発現で認められたような大過剰な発現は認められなかったが、ルミカンの発現を確認することができたため、今後の解析に用いることが可能であると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は、膵臓癌のみならず食道癌、胃癌、大腸癌細胞においてもルミカンの過剰発現細胞を調製し、それぞれの細胞から培養液中に分泌されるルミカンを精製し解析する予定であったが、過剰発現の条件の検討に予想以上に時間がかかった。また、過剰発現させても解析に十分なルミカンを一度の遺伝子導入では確保することが困難であっため、解析を行うのに十分なルミカンを確保するために複数回精製の過程を行う必要がでてきたことから、予定の糖鎖修飾構造の解析まで実施することができなかったため。

今後の研究の推進方策

現在、糖鎖修飾構造の解析を行うのに十分な量のルミカンを確保できていないので、引き続き培養消化器癌細胞に遺伝子導入を行い、それぞれの消化器癌細胞が発現・分泌しているルミカンの精製を行っていく。それが完了次第、膵臓癌特異糖鎖修飾ルミカンの探索とその同定法の確立を目指していく

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公開日: 2017-01-06  

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