研究課題/領域番号 |
15K09079
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
土肥 薫 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (50422837)
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研究分担者 |
伊藤 正明 三重大学, 医学系研究科, 教授 (00223181)
中森 史朗 三重大学, 医学系研究科, 助教 (10632359)
山田 典一 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (60303731)
藤本 直紀 三重大学, 医学系研究科, 講師 (80718289)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 左心系心疾患 / 肺高血圧症 |
研究実績の概要 |
本研究では、心不全増悪で入院した患者でSwan-Ganz カテーテル検査結果から左心系疾患による肺高血圧症(pulmonary hypertension: PH)に分類された患者に対しRho キナーゼ阻害薬であるFasudil投与を行い、反応性の差異を検討した。2018年3月までに33名(年齢 66±13歳、男性26例)を対象に心臓カテーテル検査を施行した。データに不足があった1名を除外した計32名を非肺高血圧症(Non-PH)群 17名、受動性肺高血圧症(Passive PH)群 9名、反応性肺高血圧症(Reactive PH)群 6名に分類し、Passive PH とReactive PH の15例に対し、Fasudilを投与した。Fasudil投与によりPassive PH群、Reactive PH群の両群で心係数は有意に増加した。Passive PH群では、Fasudil投与により平均肺動脈楔入圧、平均肺動脈圧、全身血管抵抗は有意に低下したが、肺血管抵抗に有意な変化は認められなかった。Reactive PH群では、Fasudil投与により肺血管抵抗・全身血管抵抗は低下傾向を認めた。
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