研究課題
RyR2のCaM LD内に変異があるN4103K KIマウスにおける催不整脈性の検討申請者らはすでに、N4103KというヒトCPVTと同じ点突然変異をもったRyR2 N4103K KIマウスを作成し当大学の生命科学実験施設にて繁殖に成功した。KI マウスでは、トレッドミルによる運動負荷においては重篤な不整脈の誘発は認めなかった。エピネフリン負荷においてはVTが誘発された。一方、WT マウスにおいては同様の手技を試みるもVTは誘発されなかった。このマウスのRyR2に対するCaMの結合親和性を蛍光ラベルしたCaM(F-CaM)を用いて測定したところ、低下していることが確認できた。
2: おおむね順調に進展している
N4103K KIマウスの表現型の解析、RyR2に対するCaM親和性の解析が計画通りの研究が進行している。
今後N4103K KIマウス心筋細胞に対するCaMのaffinityの検討やF-DP4066の結合解離kineticsを検討することでN4103K型の点突然変異ではCaM BD-CaM LDの連関の異常を解明する。
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J Mol Cell Cardiol
巻: 85 ページ: 240-248
10.1016/j.yjmcc.2015.06.009