慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、心血管系疾患に対しても多大な影響を及ぼす。心不全患者の生命予後はCOPD 合併により低下することが報告されているが、その悪循環の詳細は不明確な点が多い。我々はCOPD の合併した心不全患者より得られるサンプルを用いて、COPD が心機能に与える影響を心エコーやバイオマーカーによる評価を用いて検討し、心不全とCOPDが合併する症例にて肺高血圧症の関連について検討し、呼吸機能障害の程度によらず肺高血圧症を合併していることを明らかとした。また、心不全、COPDは高齢者に多く、悪液質の状態となることが多いため、栄養指標との関係についても検討し、その関連性を明らかとした。
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