研究課題
基盤研究(C)
社会の高齢化、肥満の増加、各種心疾患の治療の進歩に伴い、心不全の患者数は増加の一途をたどっている。心不全の基礎疾患には心筋梗塞が最も多く、心筋梗塞後にいかに心不全の発症を防止するかが、重要な課題となっている。本研究は、急性心筋梗塞に対する再灌流治療後に実施する短期的迷走神経刺激治療法を確立することを目的とした。ウサギおよびイヌにおいて、均質な虚血領域の作成が可能な新しい虚血再灌流モデルを確立した。急性心筋梗塞に対する再灌流治療後に3日間の経皮経血管的迷走神経刺激を行うことにより梗塞サイズを縮小させることができた。
循環器病学