研究課題
1)MRIを用いた非侵襲的プラークイメージングに関するエビデンスを構築するために、①静磁場強度の違い(1.5テスラ、3テスラの違い)やMRI装置メーカーの差異(シーメンス、フィリップス、東芝)に加えて、冠動脈高信号プラーク(HIP)描出標準撮像プロトコルを作成した。この標準プロトコルを用いることによって多施設が参加できる前向き研究の基盤を構築することができた。2)冠動脈HIP有する虚血性心疾患患者を対象に、中性脂肪を低下させるEPA/DHA製剤である(オメガ-3脂肪エチル)を服用させることによってHIPの信号強度が変化するかを観察する前向き薬剤介入研究(Effect of eicosapentaenoic acid/docosahexaenoic acid on coronary high-intensity plaques detected with non-contrast T1-weighted imaging the AQUAMARINE EPA/DHA study)(Trials. 2018 Jan 8;19(1):12. doi: 10.1186/s13063-017-2353-1)に88人を登録して終了し、2019年に成果発表予定とした。主要評価項目は冠動脈HIPの信号強度(plaque to myocardial intensity ratio: PMR)の変化である。副次評価項目は冠動脈CTによるプラーク容積、プラークのCT値である。3)冠動脈HIPの病理学的特徴を明らかにするためにヒト剖検心を用いたMRIと組織標本の対比を行い、冠動脈HIPはプラーク内の粥腫内出血(intraplaque hemorrhage with necrotic core)であることが判明した(Cardiovasc Pathol. 2019 May - Jun;40:24-31)。
すべて 2019 2018
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Cardiovasc Pathol.
巻: 40 ページ: 24-31
10.1016/j.carpath.2019.01.002
Trials
巻: 19 ページ: s13063
10.1186/s13063-017-2353-1