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2016 年度 実施状況報告書

細胞老化における臓器障害と心血管予後のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 15K09126
研究機関自治医科大学

研究代表者

江口 和男  自治医科大学, 医学部, 教授 (80364503)

研究分担者 苅尾 七臣  自治医科大学, 医学部, 教授 (60285773)
黒尾 誠  自治医科大学, 医学部, 教授 (10716864)
星出 聡  自治医科大学, 医学部, 准教授 (90326851)
甲谷 友幸  自治医科大学, 医学部, 講師 (00458291)
小森 孝洋  自治医科大学, 医学部, 講師 (80406107)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードテロメア長 / 動脈スティフネス / 細胞老化 / 慢性腎臓病
研究実績の概要

2017年4月17日現在、患者のエントリー総数は571名であり、今後も週に3-6例のペースでエントリーを進めていく予定である。すでに当初の目標であった500例は十分に達成しており、2017年6月に、米国コロンビア大学Lawrence Honig教授のラボに検体を500名分送り、テロメア長の解析を行う予定である。解析結果を得た後、前回のデータがある場合はテロメア長の経時的変化と臨床データと関連付けてさらに統計解析を進め、テロメア長の経時的変化の臨床的意義を明らかにする。
前回測定した766名でのテロメア長を用いた研究成果については、昨年11月に行われたAmerican Heart Association Scientiffic Session 2016にてポスター発表し、さらに、
"Short Telomere Length is Associated with Renal Impairment in Japanese Subjects with Cardiovascular Risk"というタイトルでPLOS ONEという雑誌にアクセプトされた。
今後も解析を進めていき、同時に予後データを収集していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在、予定通りに進捗している。当初、前回測定分の766名に限定する予定であったが、今回新規の測定も加えることとし、脈波伝搬速度(PWV)の測定を再度行うことにより、テロメア長変化と動脈硬化指標変化との関連を検討する。新規エントリーの分では、前回の症例数をさらに増やすことにより、テロメア長と動脈硬化指標および腎障害指標との関連を追加検討し、シスタチンCやNT-ProBNPなどの指標を加えた解析を行うことにより、テロメア長測定の臨床的意義をさらに追求していきたい。

今後の研究の推進方策

今後は、テロメア長の変化と動脈硬化度の進展の関連性を評価し、Calciprotein particle(CPP)を測定することにより、そのメカニズムに迫る。CPPが動脈硬化性疾患のリスクとなりうるかどうか、なったとした場合、予後を推定する指標となりえるかどうかについて解析する予定である。すなわち、ヒトの老化過程において、それを促進する因子、すなわち、早期の動脈硬化を生じる個人というものを、早期に同定することにより、リスクファクターへのさらに積極的な介入が可能となり、高齢者となった際の心血管疾患罹患率を減少させる可能性がある。

次年度使用額が生じた理由

購入を予定していた血管内皮機能測定用機器は、施設内の機器を使用することができた為、購入には至らなかった。また、検査用消耗品などの支出が想定より少なかったことや、旅費の支出が少なかったことも理由に挙げられる。

次年度使用額の使用計画

平成29年度は、遠心機SkySpin CM-6MT、CM-6MT用ローター、デジタルマイクロプレートシェーカーを購入予定である。また、学会参加に伴う旅費の支出や、研究に関する論文の校正・投稿料、データ収集に必要な事務用品の購入を予定している。

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公開日: 2018-01-16  

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