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2017 年度 実績報告書

細胞老化における臓器障害と心血管予後のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 15K09126
研究機関自治医科大学

研究代表者

江口 和男  自治医科大学, 医学部, 教授 (80364503)

研究分担者 苅尾 七臣  自治医科大学, 医学部, 教授 (60285773)
黒尾 誠  自治医科大学, 医学部, 教授 (10716864)
星出 聡  自治医科大学, 医学部, 准教授 (90326851)
甲谷 友幸  自治医科大学, 医学部, 講師 (00458291)
小森 孝洋  自治医科大学, 医学部, 講師 (80406107)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードテロメア長 / 動脈スティフネス / 細胞老化 / 慢性腎臓病
研究実績の概要

慢性腎臓病(CKD)は近年、早老症ととらえられているが、その罹患者数は成人人口の約13%、1,330万人と言われており、まさに国民病である。我々は最近腎機能の指標である血清クレアチニン(Cr)値と細胞老化の指標である白血球テロメア長(LTL)とが負の相関をしていることを明らかにした。本研究では、CKD における非感染性慢性炎症の「病原体」として考えられているCalciprotein particle(CPP)に着目し、「CKD でLTL が短縮するのは、血中CPP による慢性炎症が原因である」という仮説を証明する。具体的には、心血管リスクを有する766 名の患者を対象として、LTL の短縮による血管障害や臓器障害と血中CPP が相関するかどうか、LTL短縮、CPP が予後と関連があるかどうかを明らかにすることが目的である。対象者は、少なくとも1つ以上の心血管危険因子を有する患者で、白血球テロメア長(LTL)の変化と心血管系臓器障害の経時的変化の間に関連があるか、血中Calciprotein particle (CPP)との間に関連があるかどうか、それらの指標が将来の心血管イベントを予測する指標になるかどうかについて検討した。対象患者への同意取得後、採血、尿、心血管機能(脈波伝播速度PWV, Augmentation index AI)の諸検査を行った。新規症例を含め、638例をエントリーした。匿名化した上で白血球中テロメア長用の検体を採取し、自治医科大学循環器内科のラボにおいてDNAを分離した後-80℃の冷凍庫で保存した。2017年、12月に米国コロンビア大学へ発送を完了し、現在解析中である。保存検体からは今後、CPPなどを測定する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Short telomere length is associated with renal impairment in Japanese subjects with cardiovascular risk.2017

    • 著者名/発表者名
      Eguchi K, Honig LS, Lee JH, Hoshide S, Kario K.
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 12 ページ: e0176138

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0176138

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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