研究課題/領域番号 |
15K09127
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小西 博応 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50459145)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 肺高血圧症 / バイオマーカー / 血管平滑筋細胞 |
研究実績の概要 |
肺動脈性肺高血圧症(PAH)に対する治療薬が開発され、Quality of lifeの改善、生存率の改善が見込めるようになり、PAHを早期に診断、治療を開始し肺動脈病変の進行を抑制することが重要になっている。また、PAH治療薬は、現在、エンドセリン受容体拮抗剤、ホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害薬、PGI2製剤が使用可能である。効果が不十分な場合、多剤を用いることが推奨されているが、肺動脈病変進行抑制の指標は未だない。肺動脈病変の進行を抑制しているか否かを感度良く判定するバイオマーカーの開発は、医療経済上も高価なPAH治療薬を投与する上で重要である。本研究では、モデル動物を用いてPAHの診断、治療に結びつけるためにLR11が、肺動脈病変の血管平滑筋細胞増殖に関与している可能性を検討し、また可溶型LR11が、肺高血圧症の診断、治療の指標になるかを検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在、臨床研究では、症例を登録中であり、基礎研究では、肺高血圧ラットモデルを用い、検討している。
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今後の研究の推進方策 |
中和抗体の開発が、創薬につながる可能性があるが、効果的な抗体を検討中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
臨床研究では、血清サンプル収集中であり、LR11はELISA法で測定するため、サンプルがある程度収集できた時点で、ELISAキットを購入するため、使用額がすくなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
ELISAキット購入、試薬、抗体購入の他に、学会発表(ローマ)を予定している。
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