血清sLR11濃度が肺高血圧症のバイオマーカーとして確立と肺動脈性肺高血圧症発症メカニズム解明をSugen肺高血圧モデルラットを用いて検討した。肺動脈性肺高血圧症(40症例)において血清sLR11濃度は、10.9ng/mlと正常コントール群と比較し有意に上昇していた。WHO機能分類では各群間に有意差は認めなかったが6分間歩行距離と血清sLR11濃度は正の相関を認めたことよりsLR11が重症度の指標になる可能性が示唆された。動物実験で、病初期では、肺組織LR11蛋白発現は1.8倍と増加したが、末期では逆に低下していた。以上に結果より、LR11が肺高血圧症のバイオマーカーになる可能性が示唆された。
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