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2017 年度 研究成果報告書

心不全生体モニタリングモデルマウスを用いた重症心不全の難治化分子機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 15K09139
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 循環器内科学
研究機関大阪大学

研究代表者

朝野 仁裕  大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60527670)

研究分担者 塚本 蔵  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80589151)
加藤 久和  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30589312)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードエピゲノム / 細胞核クロマチン / 難治性心不全 / 分子循環器病学 / 臨床循環器
研究成果の概要

重症心不全の難治化の分子機序を解明するため分子生物学と病理学的解析を行い、非可逆不全心筋と可逆性心筋の分別において独自のエピジェネティック指標解析法を確立し、難治性心不全の分子探索および病態の解明を行った。心不全電顕病理組織像によるイメージング解析技術およびクロマチンスコア自動計測による定量評価法を確立し、ヒト心不全の重症度評価を行った。代表者が発見したCR9エンハンサーについてメカノトランスダクションを介した活性化機序が明らかとなり、CR9-Tgマウスを用いて心不全増悪の層別化を可能にした。本研究を発展させヒト臨床観察研究を実施することで新規不可逆性指標の開発が可能になると示唆された。

自由記述の分野

分子循環器病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

心不全の可逆性に関する組織学的マーカーとして、細胞核クロマチンスコア計測法を確立することで、エピジェネティック機序が心不全に関与することを示唆した研究である。加えて、心不全病態特異的遺伝子発現を示す代表的遺伝子BNP上流にある病態特異的エンハンサーCR9を同定し、動物モデルにおいてCR9エンハンサー活性を世界で初めて確認した。我々が作成したCR9遺伝子改変マウスは心不全を生体下にモニタリングできる心不全モデル動物である。心不全病態進展機序の解明として学術的に、心不全治療薬剤開発および心毒性有無の検証に利用可能な疾患モデル動物を開発したことから、社会・医療経済的にも意義がある研究となった。

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公開日: 2019-03-29   更新日: 2021-02-19  

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