研究課題
本研究の目的は、線維芽細胞から、直接誘導による心臓ペースメーカー(iCPM:induced cardiac pacemaker cells)細胞を作製し、さらに生体に移植すること目指すことであった。本年度は、主に試験管内で誘導したiCPM細胞の検討を行った。大きく分けて2種類の実験を推敲した。(1) 3種の候補心臓ペースメーカー誘導転写因子(Z因子)+GMTによる、iCPM細胞の検討(2) 同定した新規心臓ペースメーカー誘導転写因子+GMTに加え誘導した、iCPM細胞の機能評価および分子生物学的制御機構の解明Z因子として、ある転写因子を特定することが出来た。さらに、Z因子が及ぼす分子生物学的機能を解析をした。
2: おおむね順調に進展している
本年度に予定していたものが、特に問題はなく順調であると考える。具体的には、Z因子を特定することが可能となることが出来た。さらに、Z因子が詳細に検討をすることが可能となる。引き続き、心筋へのリプログラミング過程での、分子生物学的な機構を探っていくこととなっているからである。
今後は、Z因子における心筋細胞でのリプログラミングの機構を、Seq-RNAなどで細胞内での分子生物学的機構をを検討をする。今後は、房室ブロックをマウスに作成し、生体内のリプログラミングを行うことを考える。具体的には、(1) 徐脈性不整脈マウスに、同定した新規心臓ペースメーカー誘導転写因子+GMTを心筋内に注入することにより、心電図正常化の検討(2) 生体内での直接誘導されたiPCM心臓線維芽細胞から誘導された心筋細胞の病理学的および細胞組織学的評価を予定している。上記により、Z因子を導入することで、生体と、培養皿でのリプログラミングでも、勇往であることを証明する予定である。
予定以上に、物品費が軽減されていた。原因は、今までの研究室の備品で当研究に活用できることが出来たから。
次年度は、予定以上に研究が付け加わる予定であり、備品費が増加することが予想される。そのため、次年度使用額へ追加することが可能である。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 4件、 招待講演 1件)
Int Heart J
巻: 56 ページ: 1-5
10.1016/j.stemcr.2015.10.019.
Stem Cell Reports
巻: 5 ページ: 1128-1142
10.1536/ihj.14-344.