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2018 年度 研究成果報告書

IgG4関連呼吸器疾患のBAL液中各種メディエーターの解析

研究課題

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研究課題/領域番号 15K09169
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関信州大学

研究代表者

山本 洋  信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (00322131)

研究分担者 川上 聡  信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (20324254)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードサルコイドーシス / IgG4関連疾患 / 気管支肺胞洗浄 / CCL1
研究成果の概要

我々は、Sarcoidosis(Sa)に胸部CT所見が類似するIgG4関連呼吸器疾患(IgG4-RRD)とSaの気管支肺胞洗浄(BAL)液中サイトカインを比較し、前者がTh2、後者がTh1優位であることを報告した。本研究では同一症例のBAL液で、ケモカインに関して検討した。
対象は、IgG4-RD:11例とSa:33例。IgG4-RDでCCL26が、SaでCCL1が有意に高値であった。さらにSaではBAL液中CCL1と、BAL液中総細胞数、リンパ球数、TNF-α、IL-2との間に有意な相関が認められた。以上から、SaのBAL液中CCL1がTh1と関連した病勢を反映する可能性が示唆された。

自由記述の分野

呼吸器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

一般に、CCL1は気管支喘息やアトピー性皮膚炎などTh2関連の疾患に関与されていると認識されている。本研究で、Th1優位のSarcoidosis(Sa)の気管支肺胞洗浄(BAL)液中でCCL1が、Th2優位のIgG4関連呼吸器疾患(IgG4-RRD)よりも有意に高値であることを示した。さらに、SaにおいてBAL液中CCL1はBAL液中総細胞数、リンパ球数、Th1関連のサイトカインと有意な相関が認められた。SaとCCL1に関連する報告は検索した範囲でなく、CCL1がSaのTh1に関連した病勢を反映していることを初めて報告した。今後、CCL1がSaのバイオマーカーになる可能性について検証したい。

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公開日: 2020-03-30  

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