研究課題
本研究では、EGFR-チロシンキナーゼ阻害薬に対する耐性を示す肺特異的ヒト「L858R」EGFR過剰発現する肺癌マウスモデルを用いて、EGFR細胞内シグナル伝達経路の構成因子のsiRNAが肺癌の耐性を克服できるか否かを検討する。「L858R」EGFR過剰発現による肺癌マウスモデルは既に開発済であったが、平成27年度はEGFR-チロシンキナーゼ阻害薬に対する耐性を示す「L858R」EGFR過剰発現マウスモデルの作製に成功した。この耐性マウスを作製するため、[L858R+新たに変異]EGFR RecBAC組換えBACクローンとCCSP組換えBACクローンを構築し、直鎖化し、精製した後C57BL/6J マウスから採取した受精卵にマイクロインジェクションを行った。
2: おおむね順調に進展している
平成27年度はEGFR-チロシンキナーゼ阻害薬に対する耐性を示すEGFR過剰発現マウスモデルの作製に成功したので28年度の研究目標は達成できる見込みである。
1)伝達機構分子に対するsiRNAの濃度依存性の効果:A549細胞はEGFで刺激する前に伝達機構分子のsiRNA又は各々のscrambled siRNAの多数の濃度を培養液に添加し、24時間後に伝達機構分子の発現量をPCRで確認する。これらの蛋白の発現は他の方法(flow cytometry等)でも確認する。さらに、EGFR-TKI耐性の肺癌モデルマウス由来癌細胞はコラゲナーゼ法で分離し、同in vitro実験を行う。2)EGFR-TKI耐性肺癌マウスに対する伝達機構分子のsiRNAによる耐性克服の効果の検討:EGFR-TKI耐性肺癌マウスに、週3回、伝達機構分子のsiRNA又各々タゲートのscrambled siRNAを経気管支的に投与し、2週間毎にマウス肺・全身のCT検査にて腫瘍の大きさなどを比較検討する。
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