研究課題
平成28年度では、「L858R」EGFR(Epidermal growth factor receptor)過剰発現肺癌マウスモデル及びチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)に対して耐性を示す「L858R + T790M」EGFR(Epidermal growth factor receptor)過剰発現肺癌マウスモデルを用いてAktの転写因子の活性化、PD-L1(program cell death ligand-1)、PD-1などの免疫チェックポイントの組織発現、可溶性EGFR(Epidermal growth factor receptor)、可溶性PD-L1(program cell death ligand-1)、気道上皮細胞障害のマーカーであるSP-AとSP-Dの血中濃度を測定した。In vitroとin vivoの実験系において人工的に合成したAktとNFκBのsiRNAの効果も検討した。その結果、各々の肺癌マウスモデルではAktの伝達経路は有意に活性化し、PD-L1(program cell death ligand-1)とPD-1の組織発現は有意に高く、可溶性EGFR(Epidermal growth factor receptor)、可溶性PD-L1(program cell death ligand-1)及びSP-AとSP-Dの血中濃度はコントロールマウスに比べ有意に高値を示した。Akt siRNAの投与によりTKIに対する耐性の克服傾向が認められた。
2: おおむね順調に進展している
平成28年度では肺癌のバイオ―マーカーの上昇の確認及び予備実験で転写因子に対するsiRNAの抑制効果の確認ができたので、29年度の研究目標は達成できる見込みである。
平成29年度では、EGFR-TKI耐性の肺癌モデルマウスにおいてAktのsiRNAの抑制効果の再現性を検討する。また、同モデルを用いてNF-κB、cMET、RASのsiRNAによるTKI耐性の克服も併せて検討する。
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