研究課題
平成29年度では本プロジェクトの研究を行い、以下の成果を得てきた:1)上皮細胞成長因子受容体のチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)に対する肺腫瘍の感受性の検討:TKIであるエルロチニブを投与して肺腫瘍の効率を検討した。TKI非投与群に比べ、TKIを投与した群では腫瘍が認められなかった。2)癌の治療標的でもある免疫チェックポイント分子の組織中発現と血漿中のバイオマーカーの濃度を検討した。癌ない部位に比べ、PD-L1とPD-1の発現は有意に高値を示した。血漿中の肺表面活性タンパク質-A (SP-A)、SP-C、可溶性EGFR、可溶性programmed cell death ligand-1 (PD-L1)、可溶性PD-1の濃度は治療効果のバイマーカーとしての有用性を明らかにするためELISA法を用いて測定した。TGマウスでは野生型マウスに比べ、SP-A、SP-C、可溶性EGFRと可溶性PD-L1の血中濃度は有意に高かった。3)肺癌組織中のT790M変異についてreal-time PCR法で評価した。本研究では使用したヒト[L858R]EGFRトランスジェニックマウスの肺癌組織を用いて治療耐性に関わるEGFR遺伝子変異(T790M)を検討したところ、T790Mの発現はRT-PCRで確認できた。
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