エラスターゼ傷害による肺気腫モデルマウスにおいて、気腫病変Low Attenuation Volume(LAV)の全肺に対する割合LAV%と強制オッシレーション(FOT)により得られた肺メカニクスの指標elastane (H) とが極めて高く相関し、さらに巨視的な構造改変の不均一性がFOTから算出したelastanceの不均一性と関連を示した。この関連は早期(傷害後3週)でも慢性期(13週後)でも同様であったが、慢性期においては気道成分であるairway resistance (Raw)も強く関与し、構造改変の経時変化の特徴と考えられた。気腫病変は用量依存性を示すも慢性期で天井効果を示した。
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