現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ヌードマウスにペントバルビタール 50 mg/kg を腹腔内投与し、麻酔下にヌードマウスの左胸部皮膚を約1 cm 切開し、壁側胸膜を露見させた後にシリンジおよび30Gの注射針にてマトリジェルと混合した癌細胞をヌードマウスの左肺に1.5x106個注入し、移植後1-2週間後に、コントロール(無治療)、各薬剤の単独、併用(投与方法を変えた群を設定)での比較試験を行った。移植後50日目にペントバルビタール 100 mg/kg 腹腔内投与安楽死させたのち、左肺への腫瘍生着、縦隔リンパ節転移、腹膜播種、胸水の有無を肉眼的に観察し肺を腫瘍と共に摘出し、肺重量を計測する。摘出した腫瘍組織を一部は凍結保存、残りはホルマリン固定し、分子生物学的、免疫組織学的検討を行った。治療後に得られたヌードマウスの癌組織を用いて、以下の免疫組織学的な検討を行った。検討項目は、血管新生促進因子であるVEGF、bFGF, IL-8、腫瘍における血管新生の評価としてCD31、細胞増殖能としてBrdU, アポトーシスとしてTUNELの各因子とした。染色性の検討は,VEGF、bFGF, IL-8については、陽性細胞率(<10%, 25%, 50%, 75% and 100%), 染色強度(none, 0; weak, +1; moderate, +2; and strong, +3),両者の合計スコア(Histrogical score)で判定した。CD31は、の平均血管密度(MVD)の定量のために、10箇所の無作為に選択した視野を、×100倍率で検討し、微小血管を定量した
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