PI3K(Phosphoinositide 3-kinase)-Aktシグナル経路は、血管新生、アポトーシス、細胞増殖、炎症性サイトカインの産生などに関わり、PTEN(Phosphatase and Tensin Homolog Deleted from Chromosome 10)による拮抗機構が備わっている。 非喫煙健常人22名、喫煙健常人31名、COPD患者49名から気道上皮細胞を採取し、PI3K、PTENの発現とCOPD病態への関与を検討した。COPD患者ではPTEN発現は有意に低下しており、喫煙歴と有意な逆相関を、肺機能と有意な相関を示し、COPD病態への関与が示された。
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