COPDと肺線維症における細胞老化とsenescence-associated secretory phenotype (SASP)の違いを明らかにするために、COPD(肺気腫)、肺線維症 (特発性肺線維症、膠原病関連間質性肺炎、気腫合併肺線維症)および対照患者の肺組織を用いて免疫組織染色を行った。その結果、1)肺線維症とCOPDにおいて上皮細胞の細胞老化が生じているが、その程度は肺線維症のほうがCOPDよりも高度なこと、2)特発性肺線維症は膠原病関連間質性肺炎よりも細胞老化が高度に生じていること、3)老化細胞あたりのSASP発現率は肺線維症とCOPDにおいて同等であることが明らかにされた。
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