研究成果の概要 |
喘息とCOPDにおけるバイオマーカーは,治療が有効な対象を正確に同定し,気道疾患における精密な医療の提供を可能とする。miRNAは細胞外小胞(EV)を介し細胞間コニュニケーションに関係するが,気道炎症おけるEV内のmiRNAの役割は不明であった。本研究は,これらの役割を明らかにすることでEVのmiRNAを気道炎症の管理に役立てることを目的とした。本研究は,アレルゲン刺激でAEV量が増加するが,アレルギーに関係する遺伝子を抑制するmiRNAの遺伝子がAEVで増加し,肺組織中で低下する関係にあった。この結果から,AEV中のmiRNAはアレルギー性気道炎症のバイオマーカーとして役立つことが示された。
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