COPD病態に関与する刺激が血管内皮細胞のエクソソーム分泌に与える影響を調べた。その結果、炎症刺激が血管内皮細胞のエクソソーム放出を促進し、さらにエクソソームの表面抗原を変化させていた。肺線維症モデルマウスの血清エクソソームを解析し、補正血清エクソソームmicroRNA-21-5pが有意に上昇していた。IPF患者の補正血清エクソソームmicroRNA-21-5pは有意に増加しており、microRNA-21-5pが高い群では30ヶ月以内の死亡率が有意に高く独立した予後予測因子であることを示した。血清エクソソームmicroRNA-21-5pは特発性肺線維症患者の予後不良因子であることが示唆された。
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