本研究は、COPD及びIPFの病態におけるエクソソームの関与を,気道上皮細胞と線維芽細胞の相互作用に注目し明らかにすることを目的とした。喫煙刺激によって老化した気道上皮細胞由来のエクソソーム中のmiR210は、筋線維芽細胞分化を促進した。IPFの線維芽細胞由来のエクソソームは、気道上皮細胞に細胞老化、ミトコンドリア機能不全をもたらした。エクソソーム中のmiRNAにたいしてマイクロアレイを行い、細胞老化とミトコンドリア機能不全をもたらすmiRNAを同定した。ミトコンドリア機能不全は、SIRT3に対する阻害作用を介していた。
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