研究課題
1)目的:免疫チェックポイント阻害薬とがん精巣抗原との関係についての特許開発について2016年3月から、非小細胞肺がんに承認になった免疫チェックポイント阻害薬のニボルマブを投与している。適応となる症例に投与して、本研究のがん精巣抗原XAGE1と別のNY-ESO-1抗原と免疫反応と奏効の関係を検証した。現在まで20例を登録し、その成果で特許を申請中である(ここで詳細は記載できない)。さらなる検証のため、多施設共同研究として進めて症例を集積し、特許申請と同時に論文作成の準備に取りかかっている。特許申請が完了した時点で、学会発表と論文発表の予定である。この成果は、世界に大きなインパクトを与えると確信し、慎重に成果発表を計画している。2)目的:肺生検組織の解析による免疫チェックポイント阻害薬の奏効との関係について非小細胞肺がんの免疫チェックポイント阻害薬のニボルマブ投与前に腫瘍生検を行い、奏効の予測を検討している。生検組織にリンパ球浸潤が強く、腫瘍細胞のPD-L1発現と奏効が良く相関して、肺生検組織でも奏効が予測できることが明らかとなった。3)目的:肺腺がんの予後予測因子としてのがん精巣抗原とその他の免疫抑制因子の特許開発について肺がんの予後予測因子として、肺腺がん組織のXAGE1、ガレクチン9、TIM-3発現を解析した結果、これらの発現は予後不良因子として結論づけられた(2015年に特許出願:特願2015-212393、2016年12月に論文掲載)。
2: おおむね順調に進展している
非小細胞肺がんに承認になった免疫チェックポイント阻害薬のニボルマブの奏効とがん精巣抗原との関係が観察され、現在、特許申請中で論文作成に向けて準備中である(ここで詳細は記載できない)。
1)特許と論文の完成が間近に迫っている。2)この成果を世界的に展開する計画を模索している。
すべて 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)
Journal of Immunotherapy
巻: 40 ページ: 140-147
10.1097/CJI.0000000000000162.
Clinical Cancer Research
巻: 4 ページ: 1049-1060
Allergology International
巻: 19 ページ: 30161-30167
10.1016/j.alit.2016.10.007.
Chemotherapy
巻: 61 ページ: 93-98
doi: 10.1159/000441486.
Kawasaki Medical Journal
巻: 42 ページ: 1-7
Infection Diseases (Lond)
巻: 48 ページ: 767-768
http://www.kawasaki-m.ac.jp/resp/