CD11c特異的Shp1欠損マウス(Shp1-CKOマウス)は増殖性糸球体腎炎とともに尿細管間質性腎炎を発症する。腎臓内の免疫炎症細胞についてフローサイトメトリーを用いて詳細な解析を行ったところ、樹状細胞とマクロファージの両者のマーカーを有するCD11c+F4/80+のダブルポジディブな腎単核食細胞の活性化ならびに増加がみられ、Th1細胞の集簇を引き起こすとともに、腎単核食細胞が腎線維化に直接的に関与する可能性が示された。本研究では腎単核食細胞を介した腎尿細管間質障害・腎線維化の障害機序について示すとともに、Shp1が腎単核食細胞の制御に関与していることを明らかにした。
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