研究成果の概要 |
ヒトiPS細胞から前方中間中胚葉とウォルフ管(中腎管)の細胞を70%以上の高効率で分化誘導し、さらにゲルの中での三次元培養を行うことで発芽と分岐を示し、尿管芽のマーカー遺伝子であるGATA3, RET, CK19, PAX2, CALB1などを発現する尿管芽様組織を作製する分化誘導法を確立した。さらに、ARPKD患者体細胞から樹立したiPS細胞株を本分化誘導法により尿管芽様組織に分化することにも成功し、現在、健常人由来iPS細胞から作製した尿管芽組織との比較を行い、尿管芽の段階でARPKDに生じる異常の有無と集合管へのさらなる分化誘導を行っている。
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