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2017 年度 実績報告書

メタボロームとプロテオームの融合解析による糸球体硬化の病態解明と創薬化研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K09270
研究機関杏林大学

研究代表者

楊 國昌  杏林大学, 医学部, 教授 (70255389)

研究分担者 福冨 俊之  杏林大学, 医学部, 助教 (30439187)
秋元 義弘  杏林大学, 医学部, 教授 (60184115)
西堀 由紀野  杏林大学, 医学部, 学内講師 (70407021)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードポドサイト
研究実績の概要

方法:平成29年度は、糸球体硬化症の発生に関わる代謝系を探索するために、同モデルの糸球体を試料としたメタボローム解析を行った。糸球体上皮特異的障害は、NEP25 transgenic mouse を用いた。このマウスは、糸球体上皮細胞膜にCD25を誘導させ、これに特異的に作用するimmunotoxin LMX1Bを静注することで糸球体硬化症を惹起させる。今回は、コントロールとして、生食静注群を用いた。LMX1Bあるいは生食静注1週後のマウスをそれぞれ4匹作成し、磁気ビーズを用いて糸球体を単離した。糸球体試料を、Soga Tら(J Bio Chem. 2006, vol281, 16768-16776)の方法を用いて代謝物を抽出し、LC-MSを用いて、ポジティブモード(陽イオン)により分析した。
結果:コントロールに比して、糸球体硬化モデルにて増加した分子は、188.09、193.14、212.12、215.13、261.15、279.19、315.20、315.54、316.21、334.18の分子量のものであった。一方、糸球体硬化モデルにおいて減少した分子は、135.10、149.02、246.17、267.78、294.86、307.20、332.87、334.48、357.21、372.89の分子量のものであった。
考察:本モデルマウスは、immunotoxin導入2週間後から明らかな糸球体硬化が出現するが、導入1週間後の糸球体は、硬化に至る前段階の試料である。この試料において、すでに明らかな代謝経路の異常が発生していることが判明した。今後、ネガティブモード(陰イオン)による分析と、標品を用いた代謝物の同定を行う。それらの結果と、これまで行ったプロテオーム解析の結果を照合させることで、糸球体硬化の病態に関わる代謝系を同定する。

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公開日: 2018-12-17  

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