TF-inducible hESバンクを用いた遺伝子発現比較解析から、腎臓前駆細胞への分化誘導にかかわる転写因子を同定した。4つの転写因子を合成mRNAの形でヒトES細胞に遺伝子導入し、さらに別の4因子を2日間添加し3次元培養を行う事で、分化誘導開始後14日目に足細胞、近位尿細管細胞、遠位尿細管細胞の特徴を有した、ネフロン様構造を有する腎オルガノイドを分化誘導できた。 miR-363をヒト尿細管細胞株(HKC-8)に過剰発現する実験を通して、miR-363によるヒト尿細管細胞におけるEMTの誘導は、TWIST/canonical WNT pathwayの発現上昇を介していると結論づけた。
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