これまで研究してきたアルブミンの糸球体内皮細胞へのカベオラを介す進入に続く通過経路を調べた。各種オルガネラとの二重染色によりアルブミンはアクチンや微小管などの細胞骨格に沿わずに初期エンドソームへ移動し、小胞体、ゴルジ体やライソソームなどの各種オルガネラはバイパスすることが明確となり、更にtranswells plateを用いた実験にて細胞の反対側にアルブミンは排出されることが明確となった。 また、ピューロマイシン投与ネフローゼ症候群マウスにおいてカベオラ阻害薬によりアルブミン尿が減少することが確認された。これらの結果よりアルブミン尿の新機序としてカベオラを介する細胞内通過経路が明確となった。
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