常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)患者において次世代シークエンス法を用いてPKD1ならびにPKD2遺伝子変異解析を行い、111人の患者のうち96人の患者で遺伝子変異を検出した.さらにPKD1のエクソン1のSanger法で1人のframeshiftを検出した.またMultiplex Ligation-dependent Probe Amplification(MLPA)法で5人のdeletionを検出した.その結果,遺伝子変異検出率は91.9%(102/111人)まで向上した. ADPKDにおける遺伝子変異の検出には, このような網羅的な遺伝子解析が必要であることが示唆された.
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