研究成果の概要 |
近位尿細管特異的嚢胞腎であるAQP11欠損マウスでもcAMP活性が野生型より増加し、嚢胞腎でのアデノシン受容体(A1, A2A, A2B, A3)ではA3のみが上昇していた。 また質量分析法によって、AQP11ノックアウトマウス嚢胞腎で発現量が野生型マウス腎と変化している蛋白を網羅的に検索し、嚢胞形成直前の生後2週齢マウス腎臓から2044個の蛋白を同定した。1.5倍以上増加した162個では結合組織関連蛋白やアンジジオテンシノーゲンのほかに、Reg1(Lithostathine)という膵臓増殖因子が10倍に増加していた。0.8倍以下に低下した蛋白ではミトコンドリア関連の蛋白があった。
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