研究実績の概要 |
大豆11Sグロブリンの3カ所にAbetaのB cell刺激部位4-10を挿入したM1または大豆のみ 1mgをCRND8マウスに,3月齢からcholera toxin subunit B 10μgと共に週1回ゾンデで経口投与を開始し,14ヶ月齢まで継続した.CRND8マウス大量飼育した.Morris水迷路試験でCRND8マウスで,各月齢のマウスで連続10日間の水迷路試験を毎月初めに行い,統計的な有意差を評価するした.CRND8および対照マウス脳から可溶性の異なる分画としてルーチンに使用されるTBS, SDS, ギ酸による連続抽出をおこない,各分画のAbeta40,Abeta;42 monomerとoligomerをELISAとWestern blotで測定し,APPおよびsAPP各分画の測定とAbeta amyloidosis改善効果を検証した.脳組織のパラフィン包埋切片を作成し,Abeta蓄積,副作用などの病学的変化,Iba1免疫染色によるミクログリア出現に検討を加えた.2つの異なる抗Abeta oligomer抗体72D9と82E1を用いて新たに開発した高分子Abeta oligomer測定系を用いて,モデルマウス脳と血液・脳脊髄液におけるAbeta oligomerの蓄積過程およびM1経口免疫予防介入によるAbeta oligomer蓄積機序および抑制効果に検討を加えた.M1経口免疫を行ったCRND8マウスの腸管リンパ節,脾臓,血液から得られた培養リンパ球にM1抗原刺激を行い,上清に増加するサイトカイン種を測定した. M1抗原,Abeta oligomerを抗原としたELISAでCRND8マウス血液中の産生された抗体力価を検討した.
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