本研究では、プリオンのin vitro増幅系であるProtein Misfolding cyclic amplification(PMCA)を用いて、獲得型クロイツフェルト・ヤコブ病 (CJD)のうちV2プリオンが129Met/Metに感染することによって生じる新たなタイプであるCJD-MMiKを迅速に診断できることを明らかにした。これまで感染実験でしか同定できなかったMMiKは、感染源であるV2プリオンと、基質特異性及び増幅産物のタイプに関して全く同じ増幅特性を示すことが明らかとなった。数年の観察期間を必要とする感染実験とは異なり、本法によりCJD-MMiKは1週間で同定可能となった。
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