血中のミスフォールドしたTTRオリゴマーに特異的に結合する抗体を用いてTTRオリゴマーの測定系を開発した.その結果,健常者や遺伝子変異を有する未発症者に比べATTRアミロイドーシス患者ではTTRオリゴマー濃度が高いこと,肝移植やTTR四量体安定化薬による治療でTTRオリゴマー濃度が低下することを示した. さらに,ピッツバーグ核種(11C-Pittsburgh compound B, PIB)を用いたATTRアミロイドの検出系を開発し,脳,心臓,胃などの上部消化管,脾臓,涙腺,唾液腺,甲状腺,リンパ節,皮膚,筋肉などのATTRアミロイド沈着を鋭敏に検出することが可能であることを明らかにした.
|