研究課題
研究代表者と分担研究者、および研究協力者が保有している「紀伊半島神経難病多発地の筋萎縮性側索硬化症(ALS)とパーキンソン認知症(PDC)患者の臨床情報と剖検脳・脊髄の情報のデータベース化を以下の形で行った。臨床情報:約50症例の臨床病歴、家族歴、検査データ、画像所見は、PDF化可能なものはPDF化して、外部とは連結されていないパソコンに保存している。剖検脳脊髄試料:愛知医科大学加齢医学研究所の研究協力者(神経病理学者)に標本作成と病理所見判読を依頼して、2015年以前の18剖検症例の神経病理学的所見は、病理診断所見と顕微鏡像のパワーポイントとして保存している。臨床情報と病理情報に関しては、氏名や家族歴は匿名化しているが、内部の記述などの完全匿名化は不可能であるので、パソコンへのアクセス用パスワードと、外部に接続のないパソコンに保存するという形で対応している。その後に追加された2例の剖検例は、諸般の事情でまだ検索中であるが、所見が得られ次第、本研究のデータに含める予定である。これらのデータの活用は、研究担当者間では既に論文化や学会発表で使用し、数編の論文も発表した。しかし、外部への公開は特に個人情報管理という点で難しいので、三重大学の倫理委員会審査に準拠して、照会があったものについて個々に対応する。資料の解析と本疾患の歴史的背景を検索する中で、紀伊半島ALS/PDCに関する明治以降の古い文献を入手した。これらは公開可能なので、研究者間のクラウドを通じて、利用可能とした。本研究の成果として発表した研究論文も、三重大の共同研究者のHPで閲覧可能にする予定である。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
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