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2018 年度 研究成果報告書

パーキンソン病の簡易画像バイオマーカーの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 15K09365
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 神経内科学
研究機関久留米大学

研究代表者

谷脇 考恭  久留米大学, 医学部, 教授 (80284496)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードパーキンソン病 / バイオマーカー / 機能的MRI
研究成果の概要

安静時機能的MRIを用いて、パーキンソン病特有のバイオマーカー確立を目的とした。高齢健常人22例、パーキンソン病17例、パーキンソン症候群14例(多系統萎縮症6例、進行性核上性麻痺6例、大脳皮質基底核変性症2例)を対象として安静時機能的MRIを撮像した。パーキンソン病では健常者と比較して、デフォルトモードネットワークと前頭眼窩ネットワークとの機能結合低下を認めた。一方、パーキンソン症候群はパーキンソン病と比較して、前部帯状回ネットワーク内、および前部帯状回ネットワークと補足運動野・運動前野ネットワークとの機能結合増加を認め、これらの機能結合変化がバイオマーカーとなることが判明した。

自由記述の分野

神経機能画像

研究成果の学術的意義や社会的意義

パーキンソン病は我が国で10万人当たり150人の有病率であり、主要な神経変性疾患である。パーキンソン病はパーキンソンニズムのうち約75%を占めるが、約25%は症候性パーキンソニズムで、血管性・薬剤性パーキンソニズムや、変性疾患(進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、大脳皮質基底核変性症)などが含まれる。パーキンソン病は薬物療法が有効であり、予後もかなり改善されてきているが、症候性パーキンソニズムは有効な治療法はなく、特に変性疾患は予後不良であることから、臨床上両者を鑑別することは極めて重要である。この研究成果は基底核運動回路のシステム的理解、パーキンソン病の診断、重症度評価や治療薬開発補助に役立つ。

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公開日: 2020-03-30  

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