研究課題/領域番号 |
15K09367
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研究機関 | 公益財団法人額田医学生物学研究所 |
研究代表者 |
額田 均 公益財団法人額田医学生物学研究所, その他部局等, その他(移行) (60118833)
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研究分担者 |
八木橋 操六 弘前大学, 医学研究科, 特任教授 (40111231)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 神経内科 / 末梢神経 / 末梢神経障害 / 加齢現象 / 病理 |
研究実績の概要 |
本研究は末梢神経の「加齢性変化」について、1)臨床的に高齢・超高齢者、および2)動物モデルを用いて、大径有髄神経線維・小径神経線維の機能的・形態学的加齢変化を比較検討することである。また「生理学的変化」と「病理的変化」との神経線維の変性時期・過程・程度の相違を明らかにする。
今年度は、臨床的には当財団付属病院の外来および入院患者について、また早期老化モデルマウスであるα-Klotho遺伝子ノックアウトマウス(α-Klotho KO)を用いて検討を行っている。α-Klotho KOは生後3週までは野生型と同様に成長するが、3週を超えると成長が止まり、平均寿命60日。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
臨床的には80歳以上の当財団付属病院の外来および入院患者12名について神経学的所見、電気生理学的検査(大径有髄神経線維)および皮膚生検(小径神経線維)を行い、現在結果を分析中である。 動物実験については、α-Klotho KOを用いて、生後4,6,8,10週毎にフォンフライ検査、温熱刺激検査を行い、神経伝導速度を測定した。更に脊髄・後根神経節・末梢神経を採取し、コントロール群(C57BL/6)と比較検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度には、臨床および動物実験にて得られたデータの解析を予定している。特に末梢神経の形態学的定量・統計学的解析には時間がかかるため、この点についてはは既に開始している。
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