神経ペプチド・ニューロメジンU(NMU)システムの生理機能の解析として、「炎症が関わる神経疾患や肥満関連疾患」、「脳内高次機能」に着目して研究を行った。その結果、肥満に関連する病態である非アルコール性脂肪肝炎(NASH)モデルマウスの肝臓ではNMU発現が亢進し、肝臓にてNMUを強制発現させたマウスではNASH病態に伴う炎症反応が増強し、病状を増悪させることが明らかとなった。一方、中枢性炎症モデル(EAEモデル)におけるNMUシステムの関与ならびにNMUシステムの脳内高次機能への関与についてはNMU/NMS両遺伝子欠損マウスを用いた解析にて、現在、詳細を解析中である。
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