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2018 年度 研究成果報告書

弓状核-室傍核軸の概日リズムによる摂食・エネルギー代謝調節とその破綻機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 15K09442
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 内分泌学
研究機関和歌山県立医科大学 (2018)
自治医科大学 (2015-2017)

研究代表者

中田 正範  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10305120)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード摂食行動 / 室傍核 / Nesfatin-1 / FGF21 / メタボリックシンドローム / 弓状核 / 概日リズム
研究成果の概要

概日リズムは摂食・エネルギー代謝に重要である。本研究では弓状核、室傍核を標的とした時計遺伝子BMAL1のKOマウスを4系統作成・解析を行ったが、いずれのマウスも過食と肥満を呈する事はなかった。
一方、室傍核のNesfatin-1ニューロンの活動リズムが、摂食リズムを調節する事、Nesfatin-1ニューロンのリズム失調が肥満、糖代謝異常、高血圧を引き起こす事を明らかにした。さらに、Nesfatin-1ニューロンの活動リズム形成は、血糖上昇とFGF21により制御されていた。このことから、末梢代謝シグナルによるNesfatin-1ニューロンのリズム形成が、摂食リズムに重要であることが示唆された。

自由記述の分野

内分泌・代謝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

生活リズムの乱れ、特に食行動リズムの乱れは生活習慣病を増悪させる。食行動リズムの形成機構を解明することは、生活習慣病の病態の解明および予防・治療に有用である。本研究では、食行動リズムは、室傍核Nesfatin1ニューロンの活動リズムが制御する事を示した。さらにNesfatin-1ニューロンの上流はFGF21、下流はOxytocinニューロンである事も示した。この結果から、FGF21、Nesfatin-1、Oxytocinを標的とした生活習慣病の予防・治療法確立への展開が期待できる。さらに、弓状核-室傍核軸を切り口として血圧制御機構の分子基盤を与え、治療介入点を示すことが出来た。

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公開日: 2020-03-30  

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