ヒト造血幹細胞をNOJ新生児マウス肝臓内に移植することで、ヒト化する手法を確立した。これらのマウスにHTLV-1を感染させることで、HTLV-1キャリアマウスモデルの確立に成功した。このマウスへHTLV-1感染細胞株を経口投与し感染を試みた結果、感染が成立し、比較的長期間の感染動態の解析に適していることを見出した。 さらにHLA-A*02:01遺伝子をMHCクラスIプロモータの制御下で発現させた重度免疫不全Tgマウス (NOG-HLA-A2 Tg)に、HLA-Aアリルが一致する造血幹細胞を移植することで新規ヒト化マウスを作製した。ヒトへの外挿性の高いキャリアモデルが確立されると期待される。
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